メニュー

循環器科

「朝起きると胸が締め付けられるように痛い」といったお悩みは、循環器系疾患において特徴的な症状のひとつです。生命維持に欠かせない心臓の動きや、全身に血液を送る大事な血管に生じるトラブルは、特に「循環器系疾患」と呼ばれご自身の全身状態を左右する深刻な問題へとつながる可能性があります。すでに何らかの異変や違和感を生じられている場合には、まずは早期にご受診いただき、詳しい検査をお受けください。

以下のような症状がみられる場合には早期にご受診ください

・胸の痛み ・動悸 ・息切れ など

代表的な疾患

循環器系疾患は特に高血圧や糖尿病などといった基礎疾患をお持ちの方に多くみられます。ご高齢の方のみならず、40代の比較的若い方にもみられやすい疾患となるため注意が必要です。「ちょっとした胸の痛み」とご本人が軽く捉えているうちに、ある日突然倒れられて命を失ってしまうケースも実際の診療現場では珍しくありません。胸の痛みなど何らかの異変や違和感がすでに生じている場合には、まずは詳細な検査をお受けいただき、正しい診断に基づく適切な治療を早期に開始する必要があります。

不整脈

心臓から全身へ血液が送り出されるリズムに乱れが生じる疾患です。ご自身だけでは異変に気づくことが難しく、進行すると急に意識を失ったり、強い息切れや激しい動悸、最悪の場合には心不全に陥ることがあるため警戒が必要です。

狭心症

心臓を取り巻く血管や血液を送る冠動脈部分が細くなったり詰まりかけたりする病気です。40代頃から発症しやすく、一時的な強い胸の痛みや動悸、息苦しさを感じるのが特徴的です。発作の回数が頻回になり、痛みが強くなると危険が高まるため、何よりも早期の適切な治療が求められます。

心筋梗塞

心臓を構成する筋肉(心筋)が酸素不足を起こして壊死してゆく病気です。心筋に血液を送る冠動脈が動脈硬化を起こし、血液を送ることができなくなることが主原因となります。心筋梗塞は耐えがたいほどの激しい胸の痛みを突然生じるのが特徴的で、進行するといずれ死に至ります。

心臓弁膜症

心臓内は4つの部屋に分かれており、それぞれに血液の逆流を防ぐ弁がついています。この弁に何らかの異常が生じて正常に機能しなくなる疾患を心臓弁膜症と呼びます。息切れや胸の圧迫感、痛みやめまい、失神などが代表的な症状となりますが、初期の段階では疲れやすさなど加齢や他の病気の症状と混同されやすくなるため詳しい検査が必要です。

胸部動脈瘤・腹部大動脈瘤などの血管異常

動脈瘤とは血管がコブのように膨れ上がる状態を言います。中でも心臓をはじめとする重要な臓器とつながる動脈に大きなコブができ破裂すると、大動脈破裂と呼ばれる状態に陥り、生命にかかわる重大なダメージを生じさせます。しかしながら、動脈瘤のほとんどは無症状となるため、胸部CTや腹部CTなど内部の状態を詳しく観察することのできる専門的な検査を加えなければ異常を早期に見つけ出すことは困難となります。

大動脈解離

血管の内膜が何らかの原因によって縦に剥がれるように裂ける(解離)状態を言います。胸を強打する事故などによっても起きることがありますが、一般的には前触れもなく突然起きるのが特徴的な疾患です。胸や背中に突然激しい痛みを生じ、その多くは死に至ります。主原因としては動脈硬化や高血圧が挙げられますが、早期に血管部の異常を見つけ出すためにはCTや超音波を用いた精密な検査が必要となります。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は良性の病気であり、多くが足のふくらはぎ部分に起こります。足を流れる静脈にボコボコとしたこぶができ、皮膚上に浮き上がるような形の盛り上がりができます。静脈弁の機能低下により、足の下部分に血液がたまりやすくなることが原因と考えられており、特に午後から夕方にかけて足のむくみや疲労感、こむら返りなどの症状が現れやすくなります。しかしながら足に出る症状は変形性膝関節症や脊柱管狭窄症など他の病気でも起こりやすいため、気になる場合には専門医への受診が推奨されます。

診断に必要となる主な検査について

心電図検査

心臓が拍動する際に生じる微弱な電気信号を利用し、心臓の動きを詳しく確認する検査です。心臓の動きは波形で表示され、不整脈や心筋梗塞、狭心症の発作などがみられると異常を即座に感知します。

心臓超音波検査(エコー検査)

超音波を用いて心臓の形状や運動の様子、弁機能や血液の流れなどをリアルタイムで確認できる検査となります。肥大や奇形などの形状的な問題が見つかりやすいだけでなく、血流の向きやスピードなども詳細に観察することができます。

血液検査

動悸や息切れを起こす原因の有無を調べたり、血中内に含まれるさまざまな成分の数値を解析します。特に心臓から分泌されるホルモン値(BNP)やトロポニン、クレアチニンキナーゼ(CK)などといった数値は心臓の異常を指し示す有効なデータとなります。

治療にあたっては生活習慣に関する本格的な改善が不可欠となります

循環器にまつわる疾患は、高血圧や糖尿病など生活習慣病との関係性が深いことが知られています。薬物治療をはじめ、塩分やコレステロール、カロリーなどの摂取管理を含めた食生活の見直しなど本格的な指導に基づく改善が必要となります。

異常の早期発見を叶えるためにも定期的な検査確認の機会を大切に―

循環器系疾患のその奥には多くの場合、生活習慣の問題が隠れています。異常を早期に見つけ出すためには、定期的な検診など検査確認の機会を有効に活用することが求められます。

さらに専門性の高い検査や治療が必要となった場合には、
近隣の高次医療機関と迅速に連携いたしております

診断の結果、さらに専門性の高い検査や治療が必要となった場合には、埼玉医科大学や深谷赤十字病院、埼玉県立循環器呼吸器病センターをはじめとする近隣の高次医療機関と密に連携し、迅速な治療実現に努めております。

 

生命に関わる重大な異常を早期に見つけ出すために―

私たちの生命維持に欠かせない心臓はこぶし大ほどの筋肉の塊でできています。しかしながら、手足などの筋肉とは異なり、トレーニングで鍛えることはできません。何らかの異常を生じれば、直ちに死に直面する最も重要な臓器であり、痛みや違和感など具体的な症状が現れ出す頃には、ある程度進行した段階にあるケースが多くみられます。何よりも早期に異常を見つけ出すためには、定期的な検査確認の機会を設けることが重要です。当院では人間ドック等の各種健診を広く取り扱っており、循環器系疾患においても専門性の高い検査機器を備えております。何らかの異常が見つかれば随時専門の高度医療機関にご紹介させていただき、一刻も早い具体的な治療の開始を目指しております。末永く健康な体であるためにも、積極的な受診をご検討ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME